ヘタレ王子とヤンキー姫
樺音は驚いていた。
春樹の母と名乗ったその人は、2年前、自分の人生そのものを変えてくれた人だった。
けれど、当の本人は樺音の顔を見ても顔色1つ変えてはいなかった。
しかし、目の前で、17歳の息子とじゃれあっているのが伝説のヤンキー、[夜蝶]だとはどうしても思えなかった。
樺音の想像していた夜蝶は、凛々しく、美しく、クールな人。
その人の子供も、将来は立派なヤンキーになって、伝説になったりするのだろうと思い込んでいた。
しかし、今目の前にいるのは、伝説の(?)マザコン男と、その母親。
要するに、マザコン親子と言うやつだ。
「樺音、何固まってんだよ。」
「いやっ…なんでもねぇ。」
「ママ〜みんなにもママのケーキ食べさせてあげようよ。」
「そうね。おやつも買ってきてもらったし、なにもしないわけにはいかないものね。」
「僕も手伝うね〜。」
母子は仲良く、キッチンへと向かっていった。
春樹の母と名乗ったその人は、2年前、自分の人生そのものを変えてくれた人だった。
けれど、当の本人は樺音の顔を見ても顔色1つ変えてはいなかった。
しかし、目の前で、17歳の息子とじゃれあっているのが伝説のヤンキー、[夜蝶]だとはどうしても思えなかった。
樺音の想像していた夜蝶は、凛々しく、美しく、クールな人。
その人の子供も、将来は立派なヤンキーになって、伝説になったりするのだろうと思い込んでいた。
しかし、今目の前にいるのは、伝説の(?)マザコン男と、その母親。
要するに、マザコン親子と言うやつだ。
「樺音、何固まってんだよ。」
「いやっ…なんでもねぇ。」
「ママ〜みんなにもママのケーキ食べさせてあげようよ。」
「そうね。おやつも買ってきてもらったし、なにもしないわけにはいかないものね。」
「僕も手伝うね〜。」
母子は仲良く、キッチンへと向かっていった。