ヘタレ王子とヤンキー姫
成人式を無事(?)終えて、俺たちは、久々俺の実家に集合した。

親たちが成人の祝いをしてくれるらしい。


颯太の両親を始め、恵美の両親に、春樹の両親も、みんな揃っていた。

ってか春樹の親父さん初めてみるなぁ。

なかなかイケメンじゃん。

美男美女って訳だ。

「みんな成人おめでとう。」


理名さんが先陣を切って、祝ってくれる。

「二十歳だし、酒もタバコも堂々とやれるな。」

「やっと解放された感じ。」

理名さんが俺を呼んだ。

「なんすか?」

「お前らも二十歳になったし、そろそろやっても良いぞ…子作り。」

はっ?

「何赤くなってんだよ。」

「なってないですよ。」

「樺音も以外と純粋なんだな」
「ちがっ…。」

子作りねぇ…。

それはあっちに任せるか。

って何をその気になってんだ。
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