ヘタレ王子とヤンキー姫
said MEGUMI

成人パーティーから、一週間がたって、予想は現実へと姿を変えて、私のもとへやって来た。

「生理も来ないはずだわ。」

トイレの中で一人言を言ってみる。


「はぁ…。」

検査薬は私の体に、もう一つの命があることを教えていた。

モデル業はしばらく休むとして、問題は、颯太だよなぁ。

まだ大学生だし、辞めて養えって訳にもいかないし…。

バイト代だけじゃ生活きついし…。
卸すしかないかなぁ。

でもこの子をこの手で抱きたい。

やるんじゃなかった。

そうだ。

颯太には黙っといて、大学を卒業してから颯太が就職したら…って無理か。


だって私たちは…


「恵美〜いつまでトイレ入ってんだよ。」

一緒に暮らしてるんだから。

「今でる。」

「俺我慢できないから早くしろよ。」

そんなに入ってた?

よしっ言うしかない。

颯太なら何とかしてくれるよね?

だって私の愛するダーリンだもん♪
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