ヘタレ王子とヤンキー姫
said MEGUMI
ノックの音がして、入ってきたのは樺音だった。
「うわっ…ちょ〜綺麗じゃん」
「でしょ?春樹は?」
「颯太のとこにいるよ。」
「私より先に颯太の花婿姿を見るなんて!!」
「バカじゃねぇの。」
呆れ気味に樺音が言う。
だって…。
「母親になるんだから、わけのわかんねぇことで喚いてんじゃねぇよ。」
そうだよね。
私ママになるんだ
きっと優しいママになるから。
楽しみにしててね赤ちゃん。
スタッフの人が呼びにきて、樺音は先に戻っていった。
私は鏡の前にたつ。
なんだかお腹の辺りが暖かい。
モデルとして着るのとは違うウェディングドレス。
今日は、モデル“M”としてじゃなくて、松井恵美…いやっ、坪井恵美として、このドレスに腕を通すんだ。
「坪井さん、時間です。」
「はーい。」
もう一度だけ鏡を見て、私は部屋を出た。
ノックの音がして、入ってきたのは樺音だった。
「うわっ…ちょ〜綺麗じゃん」
「でしょ?春樹は?」
「颯太のとこにいるよ。」
「私より先に颯太の花婿姿を見るなんて!!」
「バカじゃねぇの。」
呆れ気味に樺音が言う。
だって…。
「母親になるんだから、わけのわかんねぇことで喚いてんじゃねぇよ。」
そうだよね。
私ママになるんだ
きっと優しいママになるから。
楽しみにしててね赤ちゃん。
スタッフの人が呼びにきて、樺音は先に戻っていった。
私は鏡の前にたつ。
なんだかお腹の辺りが暖かい。
モデルとして着るのとは違うウェディングドレス。
今日は、モデル“M”としてじゃなくて、松井恵美…いやっ、坪井恵美として、このドレスに腕を通すんだ。
「坪井さん、時間です。」
「はーい。」
もう一度だけ鏡を見て、私は部屋を出た。