ヘタレ王子とヤンキー姫
それに対し、リーダーかくの少年がキレた。

「てめぇ女にびびってんじゃねぇぞ!きめぇんだよ!」

「違うよ!俺こいつがダチと話してて『女王』て言われてるの聞いたんだよ。」

「女王って…闇の女王?」

それは、少女…樺音の通称だった。

そのなを知らないものなんていないほど、彼女は有名だった。

「嘘だろ。こいつが強い不良ばっか束ねてるって言う、あの伝説のヤンキーかよ。」

さすがに全員が顔を青くする。

「ひとの会話盗み聞きしてんじゃねぇぞ?」

「すっすみませんでした。」

全員が揃って頭を下げる

「今さら謝ってもおせぇんだよ。ブスで悪かったな?取ってくうだぁ?やれるもんならやってみろや。」

さっきまで威勢のよかった不良たちが、ガタガタと震えだした。
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