ヘタレ王子とヤンキー姫
恵美は、目の前にたつ男に、キレていた。
「卑怯もの!!こんな真似しなきゃまともに喧嘩もできないの!?ちっちゃい男。」
「なんとでもいえや。」
男は余裕の笑みを見せる。
「家に帰りたいよ〜。怖いよ〜ママ、樺音…颯太助けて。」
横を見れば、春樹が泣き出していた。
「なかないで春樹。大丈夫よ。必ず来てくれるから。」
「ヒック…ホントに?」
「もちろんよ。」
ほんとは抱き締めて、安心させてあげたいが、手足を縛られているために、なにもできなかった。
「あんたら…春樹泣かせて!知らないわよ。樺音は春樹泣かせたら、本気で怒るんだから」
「てめぇしゃべりすぎだ。」
男に蹴りをいれられて、後ろに倒れる。
そのときポケットから、携帯が出てきた。
恵美は、唯一樺音にも勝る、早打ちを利用して、樺音に電話を掛けた。
(お願い、電話に出て。このままじゃ…春樹の体も心も持たない。)
樺音はなにかを察したかのようにすぐに出た。
「卑怯もの!!こんな真似しなきゃまともに喧嘩もできないの!?ちっちゃい男。」
「なんとでもいえや。」
男は余裕の笑みを見せる。
「家に帰りたいよ〜。怖いよ〜ママ、樺音…颯太助けて。」
横を見れば、春樹が泣き出していた。
「なかないで春樹。大丈夫よ。必ず来てくれるから。」
「ヒック…ホントに?」
「もちろんよ。」
ほんとは抱き締めて、安心させてあげたいが、手足を縛られているために、なにもできなかった。
「あんたら…春樹泣かせて!知らないわよ。樺音は春樹泣かせたら、本気で怒るんだから」
「てめぇしゃべりすぎだ。」
男に蹴りをいれられて、後ろに倒れる。
そのときポケットから、携帯が出てきた。
恵美は、唯一樺音にも勝る、早打ちを利用して、樺音に電話を掛けた。
(お願い、電話に出て。このままじゃ…春樹の体も心も持たない。)
樺音はなにかを察したかのようにすぐに出た。