略奪愛
それがあんな場面を見るはめになった序章


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「私ってば1人奏を置いて来ちゃった…」


無我夢中で走った
早く早く離れたくて

でも奏を置いて1人帰ってきてしまった


「電話しなきゃ…」


奏は心配性だからな…
謝らなきゃ


プルプルプル…
プルプルプル…


『お掛けになった電話は…』


「あれ?留守電…」


気づいていないのかな…


「………バーに戻ってみようなか」


バカな私
なんでまたバーになんか行くんだろ…振られたばっかなくせに



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