略奪愛
だけど雄大さんにはわかってしまったのかも


だって…
クスクスと笑ってる


振り向くんじやぁなかった

振り向かなかったら確信なんかしなかった


ヒラヒラと手を振り
声を出さずに言ってる


名前…

"かなで"って…


やっぱり夢じゃなかった…


バタン

そして扉が閉まる


私は動けなかった…
息さえも…できずにいた


「夢じゃ…なかった…んだ…」


「え!?なにか言った?」


つい声に発して出てしまった

あまりにも衝撃的で


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