略奪愛
「奏お酒ー!雄大さんに頼んできてぇ」


「えっ!?」


数時間雄大さんに関わらなかったのに…


「早く!お願いしますー」

どうしよう…
行かなきゃだめ…?


皆を見ればお願いとばかりに見ていた


ああ…もうっ!!


「わかった…」


大丈夫よ…ただお酒もらえばいいだけだし…

あまり話さなきゃいいのよ

私は立ち上がって一歩…一歩カウンターに向かっていく


向かないで…
向かないで雄大さん…


振り向かないで…


「あのっ…お酒がなくて…」


心臓がバクバクいってる

うまく言葉が出てこない…
< 44 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop