略奪愛
薄く明かりが漏れる部屋があった


視線をそこにもっていく
多分あそこが寝室


あれ?
真理ちゃんの声がしないけど…



「真理ちゃんは寝てるよ、疲れたんじゃない?」


「そ…そうですか…」


疲れたか…
てか、雄大さん服着てよ…

私はそっと雄大さんから離れてソファーに座った


雄大さん早くベッドに戻って!
2人でいたら…思い出しちゃう!



「奏?聞かないの?」


「な、何をですか!?」


声が裏返ってるし!
なに意識してんのよっ…



「…………なにをって…」



ギィと床が微かに鳴った

その瞬間


「真理ちゃんと何してたかだよ…奏」


髪をかき分け、私の首筋を触りながら…妖しく耳元で囁く


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