略奪愛
嘘…

私…私…

ああ、ゆう君ごめんなさい…


「んっ!んんっ…」


唇を噛み締めて必死に必死に我慢する


「何か…」


「あっ、シャンパンまだあるよ?飲む?真理ちゃん…」


さっと顔をシャンパンに向けた


シャンパン!?
嘘…入ってない!!
入ってないよシャンパン


雄大さんに目線を向ければ、軽く私を見て笑う


雄大さん?
まさか…わざと、わざと真理ちゃんに言ってるの!?


その間にも絶え間なく続く刺激


「シャンパン?」


「こっちのテーブルにあるよ」


ギィと床が鳴る


今はまだかろうじて聞こえないけど

あと数歩…歩けば気づくだろう



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