略奪愛
「大学か…な?あれ?真理ちゃん?」


電柱の前で目を涙に貯めてうつ向く真理がいた


……いつからいた?
不味いな…莉沙を見られたら


「真理ちゃ…」


「先輩!」


「真理ちゃん!?」


思いっきり抱きつかれた
肩を震わせながら泣いてる

「どうしたの?」


「グズッ…私…私もう我慢したくないんです!」



真っ直ぐに目を見ながら訴える


そして…


「奏でに先輩譲ったけど…もう奏は先輩のじやぁありません!だから…だから…」


……何言ってるんだ?
訳がわからない


「よく……わからないんだけど…」


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