会いたい

 全ては一瞬に去っていった。想い出だけを残して。

 私は夢を見たのだ。
 二度と見ることのない、そして決して消えない特別な、私のためだけの夢。

 私のことを想って、透が見せてくれた。
 いつも、透は私を本当に想っていてくれたのだ。
 それを忘れなければ、きっと私は大丈夫。
 だから透の想い出と共に、私も透のように自由に生きていこう。
 それが私が見つけた、新しい生き方。
 誰が何を言ってもかまわない。
 私はもう、揺らがない。
 私が私らしく生きるために、そうする。
 それは私だけにしかできないこと。

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