リンデン氏の書棚【完】



「ふわぁ……」


ルキアがようやく三分の一を読み終えた頃、彼女の口から眠そうな声が漏れた。


それもそのはず。


彼女がいつも寝る時間はとうに過ぎ去っていたのだから。


それでも彼女はまだその世界に浸かっていたいようで。


眠い目を擦りながらページを捲った。



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