リンデン氏の書棚【完】
ドアを開けると、そこには以前彼が訪れた時と同じ光景が広がっていた。
彼は部屋の中に足を踏み入れると、ベッドの上に置いてある本を手にとる。
そしてページを捲ると口元に笑みを浮かべた。
なぜなら文章の書いてあるページが増えていたから。
ルキアとはまだこの世界で仲良くしたかったけれど、まあいいだろう。
あちらにいくのが少し早まっただけ。
これで永遠に一緒にいられるのだから。
他の、彼の大切な人たちと一緒に。