リンデン氏の書棚【完】



でも、せっかくリンデンのおじさんのところから借りて来たのだし。


読まないのは勿体無い。


そう思い、彼女は文章を声に出しながら本を読み始めた。


こうすればいくらかマシかもしれない、と幼いながらに考えた結果だろう。


しかしルキアは大切なことを忘れていたのだ。


……そう、リンデン氏の忠告を。



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