夏恋~小さくて素敵な恋~



奈「塚原はバスケ部のエースなんだよ。」

「バスケ部なんだ。」



だから爽やかなのかな?



あたしの中では、バスケ=爽やか



みたいな、変なイメージがある。



いや、そもそもスポーツしてる人って健康的なイメージだからかも。



自分が運動苦手なこともあって、憧れるというかなんというか。



奈「しかも、男女問わず地味に人気があるんだよ~。」

「地味に?まぁ、人気なのはわかるかも。」



きっとあの爽やかな笑顔だからかな?



ん?だから爽やかとは?



奈「ちなみに彼女もいませんよ?どうです奥さん!」

「えっ、セールスマン?」

奈「きっとお買い得かと。」

「買うの!?」




だんだんセールスマン化してきている奈々ちゃん。



でもなんか…似合ってるかも。



セールスマン(笑)



奈「今の話聞いてどう?」

「どうって?」

奈「だから、好きになる可能性は?」

「ない。」

奈「即答か~…。」



だって、さっきまで名前も覚えていなかった相手だし…。



好きになる可能性はないかな。



そんな自分は単純ではないと思う。



というか、思いたい。



好きになるきっけかなんかわかるはずもないから、少し話しただけで好きになるんて感覚がどうしてもピンと来ない。



ぐるぐると考えていたって答えは同じ。



〃わからない〃



そんなことより、今はバスケの練習に集中しよう。



ただでさえ苦手な運動。



みんなの足を引っ張るわけにはいかない。


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