夏恋~小さくて素敵な恋~
―放課後-
バスケの練習も終わり、やっと蒸し暑い体育館から解放された。
更衣室で着替えながら、里美が疲れた声を出す。
里「暑かった~。」
奈「アイス食べたいな~。」
里美と奈々ちゃんが言い出した。
晴「奈々ちゃん、昨日もアイス食べてた。」
呆れながら言う晴美ちゃん。
「里美、ダイエット中じゃないの?」
里「いいの!ちょっとぐらいなら。」
と、相変わらず里美らしい。
晴「じゃあ、また帰りコンビニ寄ってく?」
里・晴「「行くーっ!」」
晴美ちゃんの質問に里美と奈々ちゃんの声が重なる。
着替え終わり下駄箱へと向かう。
それにしても暑い。
少し汗が出てきた。
タオルで拭こうとバッグの中を探す。
けど…、
「あれ?」
里「どうしたの奈留?」
「タオル忘れてきちゃった。ちょっと更衣室行ってくる!」
里「じゃあ、門の所で待ってるね。」
「外暑いから先に行ってて!」
里「わかった。ゆっくり歩いてる。」
「うん!」
あたしはまた来た道を走って戻る。
更衣室の鍵が空いてることを祈って!!!