夏恋~小さくて素敵な恋~
「ふぁ~…」
あくびをしながら学校の門をくぐる。
今日は今年第一回目のスポーツ大会。
天気も良い。
スポーツ大会日和だ。
昨日の塚原くんとの練習を思い出す。
楽しかったなぁ。
少し顔が熱くなった気がする。
今日も一段と暑い。
里「おっはよ~!」
「痛ッ!」
いきなり背中をバシッと叩かれる。
後ろを向くと、笑顔の里美がいた。
「ちょっと里美!」
里「朝からテンション低すぎな奈留が悪い!」
「いつもと変わりません!」
里「ていうか、昨日!!!まったく、心配したんだからね!」
「うぅ…ごめん。」
教室に入るまで、里美に小言を言われ続けた。
晴「おはよ~!」
窓側に座っていた晴美ちゃんが笑顔で手を振っている。