夏恋~小さくて素敵な恋~
一日の課外が終わり、あたしは図書室に来ていた。
図書館に行くことを里美達に怪しまれたけど、お礼を言うだけのために残ることを言うのが恥ずかしくて言えなかった。
とりあえず、調べたいことがあるとだけ告げてきた。
あまり信じてもらえてなさそうだったけど。
窓側の席に座り、外を見た。
広いグラウンドと大きな体育館が見える。
待つ場所には最適の場所だ。
練習が終わった頃が、ここならわかるよね。
終わるまで、本でも読んでいよう。
本を読むのは好きだから、きっと時間も早く過ぎる。
あたしはそう思いながら、本を読みだした。