夏恋~小さくて素敵な恋~
とぼとぼ歩きながら玄関を目指す。
明日はどうしよう。
また挑戦するしかないよね。
なんだかのどが渇いた。
何か買って帰ろう。
そう思って自動販売機のある場所へと向かう。
本当に誰もいないのか、校舎は静かだった。
こうも静かだと寂しいなぁ
そう思っていると、自動販売機の前に先約がいることに気づく。
その姿に驚きながら、声をかけた。
「塚原くん…?」
いないと思っていたのに。
まさか会えるなんて。