夏恋~小さくて素敵な恋~
「それじゃあ帰ろうぜ。」
「そうだね。」
並んで校門を出た。
この間とは違って話したいことがたくさん口から溢れ出す。
話している間も、塚原くんは笑顔で聞いてくれていて。
なんだか、そんなことがたまらなく嬉しかった。
塚原くんは家まで送ってくれた。
やっぱり優しいんだな。
他の子にもこんな風に優しいんだろうな。
人気の理由がよくわかる。
「送ってくれてありがとう。」
「ううん。じゃあまた学校で。」
「うん。」