-キミの声が聞きたくて-

陸翔の反応を見ると、苦笑い。

ははは……

だよね。
こんな雫のノリについていける人なんているのかな……

なんて時々思う。


そして“おはよう”の意味を込めて陸翔にお辞儀をした。


すると……

「“おはよう”はこうだろ…?」

と言って陸翔に右手を掴まれ、頭の位置まであげられる。

そして、陸翔の拳と重なる。

陸翔の手と触れているところがジンジンする。

熱を持って熱くなっていく手。

…………恥ずかしい。

「…俺たちの“おはよう”だろ……?」


そう言ってイタズラっぽく笑う陸翔にドクン。と胸が高鳴った。



こんなの、ずるいよ………






< 103 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop