-キミの声が聞きたくて-
陸翔の反応を見ると、苦笑い。
ははは……
だよね。
こんな雫のノリについていける人なんているのかな……
なんて時々思う。
そして“おはよう”の意味を込めて陸翔にお辞儀をした。
すると……
「“おはよう”はこうだろ…?」
と言って陸翔に右手を掴まれ、頭の位置まであげられる。
そして、陸翔の拳と重なる。
陸翔の手と触れているところがジンジンする。
熱を持って熱くなっていく手。
…………恥ずかしい。
「…俺たちの“おはよう”だろ……?」
そう言ってイタズラっぽく笑う陸翔にドクン。と胸が高鳴った。
こんなの、ずるいよ………