-キミの声が聞きたくて-
「長野、ちょっといいかな……?」
水野くんが雫の手をとったのは午後7時。
辺りも暗くなり始め、夕日がきれいに水面に映っている。
「え…?//」
突然のことに焦る雫。
………もしかして、もしかする?
「ぅん……//」
戸惑いながらも頷く雫。
そうだったら、いいな。
予感、あたるといいな………
どんどん遠くなる雫と水野くんの背中。
そんな2人の背中を見つめながら、ひたすらに雫のことを願った。
すると陸翔が、
「…アイツ、長野に告るよ…」
2人を見つめながら話す陸翔。
やっぱり告白、だったんだ。
嬉しいな。
雫、両思いだったんだね。
自分のことのように嬉しかった。