-キミの声が聞きたくて-
《好き。》
たったそれだけの短いメール。
だけど、俺はそれを読むのに時間がかかった。
美和が、俺を……?
でも俺、一回フられてる。
夢、なのかな。
夢なら、すごく良い夢。
そう思いながら、自分の頬をつねる。
「い…たい…」
嘘だろ……?
こんな夢みたいなこと、ある?
体中の体温が一気に上がっていくのがわかる。
俺は走って美和のもとへ行く。
そして、真相を確かめた。
「はぁ…はぁ……ほ、本当に…?」
俺の言葉に真っ赤にる美和。
そんな顔されたら、期待しちゃうじゃん。
そんな風に思いながらも、美和を見つめていると、コクン。と美和が頷いた。
え、うなずくってことは………
本当に、本当……??