-キミの声が聞きたくて-



溢れ出る涙。

嬉しいよぉ。

「へ、返事は……?」

眉を八の字にして聞いてくる陸翔。
そんな陸翔に私は満面の笑みで頷いた。


“よろしくお願いします”


私が口パクでそう言うと、陸翔は笑顔になる。


「…美和…大好き…」


そう言って私を抱きしめる陸翔。


え!?

は、恥ずかしーっ////


ドキドキが、止まらないよ……///


ガバッと私を引き剥がす陸翔。

「や、あの、ごめん……///」
陸翔も真っ赤だった。


嬉しい。
私たち、付き合うんだよね?








………あれ?

“今の、取り消して”って、何……?


私は突然、さっきの陸翔の言葉が気になった。





< 132 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop