-キミの声が聞きたくて-
私は握りしめていた携帯を再び開き、メールを作成する。
そんな私を不思議に思ったのか、首を傾げる陸翔。
そして、メールを送信せずにそのまま陸翔に見せた。
《“今の、取り消して”って、どういう意味…?》
「う…//」
画面を見せた途端に気まずそうにうつむく陸翔。
“教えてよ”
そう言う意味を込めて陸翔のパーカーをグイグイと引っ張る。
「だーっ!!分かったよ!!言うよ」
観念したように私を見つめる陸翔。
う、恥ずかしい………
そう思いながらも陸翔の言葉を待った。
「…ぃ…じゃん…//」
小さくて、今にも消えそうな声でつぶやく陸翔。
「……?」
聞こえず、首を傾げると、
「だから!!……カッコわりぃじゃん…//」
え……??