-キミの声が聞きたくて-
それから4人で朝食をとった。
「10時ごろに迎えに来るって」
携帯片手にそういう水野くん。
お泊まり会もあと2時間で終了となる。
今までずっと一緒にいた人って、離れがたいよね……
でも、大丈夫。
会おうと思えばいつでも会えるよね?
陸翔は私の“彼氏”なんだよね。
なんだかむず痒い。
「美和、夏休み、いっぱい遊ぼーな」
ニカッと少年のように笑う陸翔。
か、可愛い……!!!
あんまり見たことのない陸翔にドキドキが止まらない。
だけど、納得のいかない人が2人……
「だめね」
「だめだめだな」
「は……?」
すっとんきょうな声を出す陸翔。