-キミの声が聞きたくて-


「なんか…さ。美和、帰したくなかった…」


俯きながら呟く陸翔。

“帰したくなかった”
そんなセリフに体中から湯気が出そうになった。


うわぁ~~~
絶対に顔真っ赤だよ……!!

「俺、荷物いえに置いてからまた迎えに来るから、待ってて……?」


“コクンコクン”

真っ赤な顔を隠すようにブンブンと頭を上下に動かす。



「んじゃ!!」
そう言って大きな荷物を軽々と持ち上げ、走り出した陸翔。


って、私も急がなきゃ!!!


それから私は急いで家に入り、荷物の片付けなどをした。








< 143 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop