-キミの声が聞きたくて-
「なんか…さ。美和、帰したくなかった…」
俯きながら呟く陸翔。
“帰したくなかった”
そんなセリフに体中から湯気が出そうになった。
うわぁ~~~
絶対に顔真っ赤だよ……!!
「俺、荷物いえに置いてからまた迎えに来るから、待ってて……?」
“コクンコクン”
真っ赤な顔を隠すようにブンブンと頭を上下に動かす。
「んじゃ!!」
そう言って大きな荷物を軽々と持ち上げ、走り出した陸翔。
って、私も急がなきゃ!!!
それから私は急いで家に入り、荷物の片付けなどをした。