-キミの声が聞きたくて-
陸翔とバイバイしてから約25分。
私は荷物を片付け終え、ソワソワが止まらない。
な、なんか緊張するなぁ……
鏡の前で何度も格好を確認する。
ポニーテールの髪はゆるフワにまいてある。
青と白のストライプの短めワンピ。
夏らしいバッグを肩から提げ、靴はちょっとだけヒールが高いサンダル。
日焼け止めはしっかり塗ったし、大丈夫だよね?
トイレはいったし、お化粧もバッチリ。
おかしいトコロはない。……はず。
ソワソワ、ウロウロ。
部屋の中を行ったり来たり。
そんな時、
“ピーンポーン”
私の心音とは打って変わって、思ったよりゆっくりなチャイム音が部屋中に響き渡る。
陸翔だ……!!!
私はダッシュで階段を駆け下りた。