-キミの声が聞きたくて-
*ごめんなさいと、これから*
陸翔が入院してから次の日、学校は登校日だった。
「美和、おはよー」
何も知らない雫が話しかけて来た。
本当は、驚かしてあげたいけど…
やめた。
「…おはよ」
「……え………」
目をこれでもかってくらいに見開く雫。
「…も、もう一回。」
テンパってる雫に頼まれ、もう一回言った。
「おはよ、雫。」
「うきゃーーーーーっ」
朝から生徒玄関には雫の叫び声が響き渡った。
「雫…?」
突然、後ろから現れた水野くん。
「あ、真田さん。おはよー」
「おはよ、水野くん。」
「えーーーーーっ!!!!!」
雫同様、水野くんまで叫び声をあげる始末。
私は色んな人から注目された。