-キミの声が聞きたくて-


それから一週間後。

陸翔はまだ眠ったままだけど、私はいつ陸翔が目覚めてもいいように毎日病室に通っている。


朝の面会開始時間から、夜の面会終了時間までずっと病室にいる。


時々、先生がやって来たり陸翔のお母さんがやって来たり、クラスの人たちがやって来たり。

たくさんの人が陸翔のお見舞いに来てくれている。


陸翔の人望の厚さに、すごく嬉しくなった。


ねぇ、陸翔。
たくさんの人が陸翔を心配してるよ。

たくさんの人が、陸翔の目覚めを待ってるんだよ。



だから………
だから、早く目を醒まして……?



私、ずっと待ってるんだからね。





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