-キミの声が聞きたくて-
ただ、まだ疲れがとれないだけ。
ただ、まぶたが重たいだけ。
俺だって、今すぐにでも目を開けたい。
早く、美和が見たい。
真っ直ぐに美和の瞳を見て、胸のうちに溢れる思いをぶちまけたい。
“大好きだよ”って、“愛してるよ”って。
ちゃんと目を見て、言いたい。
そしたら美和が可愛い声で言うんだ、“私も”って。
そんな夢を、叶えたい。
ずっと、夢みていたんだ。
美和に、何度も名前を呼んで欲しい。
たくさん、たくさん話がしたい。
これまで出来なかった分と、これからを。
早く、早く目覚めたい。
こんなにも待ち遠しいのに、キツくて仕方ない。
もうちょっと。
……もうちょっとだけ、待ってて。
すぐ、行くから。