-キミの声が聞きたくて-
朝からは集会。
夏休み明け初日ということもあって、校長先生のながぁい話。
みんな、あくびしてますな。
さらには人数の集まる体育館に真夏のような日差しが差し込み、体育館は蒸し機のような暑さ。
私たちは釜で茹でられている気分。
やってられない。
それから、教室に戻った。
教室には備え付けの冷房があるため、先ほどよりも過ごしやすい。
ただ、日差しは弱まらない。
私は外を見ながら陸翔のことを考える。
今、起きたらどうしよう。
とりあえず、病院に走って行くよね。
なんてことを考えながら、そうも巧くいかない現実にため息をついた。
早く、起きてくれないかな。
こんなにも、待ってるのにな。