-キミの声が聞きたくて-
それから、陸翔のことを考えているとあっと言う間に時間は過ぎ………
「ほら美和、病院行くよっ」
「え…っ?」
もう、そんな時間なの?!
パッと腕時計を確認するとすでに4時を過ぎていた。
ぼ、ボケッとしすぎた……!!
「え、なに。用事でもあるの?」
「ううん!!ないない!!行きますっ」
「…?ま、いっか。れっつらごー♪」
そう言って自分のカバンと私の手を握り教室を出る雫。
「ちょ!待ってよー!」
ついていくのに必死で、急いで走った。