-キミの声が聞きたくて-
それから、たくさん美和たちと話した。
そしたら、長野のよくわからない気遣いから美和と2人きりにされた。
いや、嬉しいけどさ……
久しぶりの会話なんだよ?緊張、するし恥ずかしいし……
「陸翔………」
意を決したように美和が話しかけてきた。
「…ん…?」
「…私、私ね。この2ヶ月間で気づいたことがたくさんあるの。」
「私、陸翔がいないとダメみたい。
それから、陸翔が大好きで仕方ない。
陸翔が眠ってる間、色んなことがあったよ。それで…それで…」
伝えたいことがありすぎて、頭がこんがらがっていく。
もっと、もっと伝えたいことがあるのに。
うまい言葉が見つからない。
「…うん…」
陸翔は、少し照れくさそうにしていた。
「……大好き」
そう言った私の言葉に、陸翔は笑った。