-キミの声が聞きたくて-
「………俺も」
陸翔はそう言った。
その言葉が、すごくすごく嬉しかった。
ずっと、待ってた。
「……私、待つよ」
「え…?」
「陸翔が、私を見てくれるまで。
私は陸翔の光になりたい。
ううん。今だけじゃない。ずっと」
そう言って陸翔に抱きついた。
「……うん。ありがとう、美和。
ちょっとでも早く、治すからな」
陸翔も抱きしめ返してくれた。
陸翔、あったかい。
「…俺、…から」
小さな声で言った陸翔の声は私には聞こえなかった。
「ん?」