-キミの声が聞きたくて-


「そ。坂井くんがいつも挨拶してくれるのに申し訳ないんだって」


そんな事、思っててくれたんだ。


真田が1分でも、1秒でも、俺の事を考えてくれていたんだと分かるととても嬉しくなった。


「どんな風にすればいいワケ??」

挨拶って言ったって、言葉を発することの出来ない真田にどう挨拶しろって言うんだよ。


「うーん……こんなのは??」

そう言った長野を見る。

自分で自分を抱きしめている長野。


これは要するに…

ハグしろと……!?





< 31 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop