-キミの声が聞きたくて-
店に入ると、ショーケースにへばりつく美和と長野が視界に入った。
「「……」」
その姿に2人で固まる。
「あ、ほら2人とも!!早く選ばなきゃ」
そう言って俺と直人の腕を引っ張る長野。
お前は最強だと思う。うん。
直人、ファイト。
「私、いちごにする!!美和は?」
長野が尋ねると、どうも迷ってる様子の美和。
「坂井くんと水野くんは?決まった?」
「俺は決まったよ。」
そう答える直人。
「俺はまだ。」と、俺が言うと、
「水野くん。先に並んでよう?美和も坂井くんも時間かかりそうだし」
そう言って直人の手を引く長野。
お。いい感じじゃん。
「じゃ、並んでるから後でちゃんと来てね~」
そう言って直人を連れていく長野。