-キミの声が聞きたくて-

店に入ると、ショーケースにへばりつく美和と長野が視界に入った。


「「……」」

その姿に2人で固まる。

「あ、ほら2人とも!!早く選ばなきゃ」

そう言って俺と直人の腕を引っ張る長野。

お前は最強だと思う。うん。
直人、ファイト。


「私、いちごにする!!美和は?」

長野が尋ねると、どうも迷ってる様子の美和。

「坂井くんと水野くんは?決まった?」

「俺は決まったよ。」

そう答える直人。

「俺はまだ。」と、俺が言うと、

「水野くん。先に並んでよう?美和も坂井くんも時間かかりそうだし」

そう言って直人の手を引く長野。
お。いい感じじゃん。


「じゃ、並んでるから後でちゃんと来てね~」


そう言って直人を連れていく長野。



< 53 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop