-キミの声が聞きたくて-


「私と美和が中学二年生の時、美和は夏美ととても仲が良かったの。


それでね、夏美には好きな人がいたの。

“相馬くん”って人で、そこそこカッコいい人だったの。


夏美はずっと相馬くんが好きで、美和に相談とかしてたらしいの。


そして、夏美は相馬くんに告白したの。


告白は見事に成功したわ。

美和も夏美もすごくすごく喜んでたの。


だけど、相馬くんが本当に好きだったのは夏美じゃなくて“美和”だったの。


相馬くんは美和に近づくために夏美と付き合ったの。


相馬くんは最低な男よ……


そして相馬くんは美和に近づいた。

“夏美にプレゼントを選ぶの手伝ってくれない?”って、美和に頼んだの。


美和は夏美を大事にしてくれてるんだって、すっごく喜んでOKした。




< 65 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop