-キミの声が聞きたくて-
「私と美和が中学二年生の時、美和は夏美ととても仲が良かったの。
それでね、夏美には好きな人がいたの。
“相馬くん”って人で、そこそこカッコいい人だったの。
夏美はずっと相馬くんが好きで、美和に相談とかしてたらしいの。
そして、夏美は相馬くんに告白したの。
告白は見事に成功したわ。
美和も夏美もすごくすごく喜んでたの。
だけど、相馬くんが本当に好きだったのは夏美じゃなくて“美和”だったの。
相馬くんは美和に近づくために夏美と付き合ったの。
相馬くんは最低な男よ……
そして相馬くんは美和に近づいた。
“夏美にプレゼントを選ぶの手伝ってくれない?”って、美和に頼んだの。
美和は夏美を大事にしてくれてるんだって、すっごく喜んでOKした。