-キミの声が聞きたくて-
真田、めちゃくちゃ可愛くね?!
1人テンパる俺。
真田、こんだけ可愛いんだ。
きっと可愛い声何だろうなぁ……
なんて、ふと思った。
声、聞いてみたいな。
よしっ
俺、こう見えて行動力あるんだぜ??
俺は椅子に後ろ向きに座り、真田の方を見た。
真田はまだまだ顔が真っ赤だった。
いや、俺が照れるじゃん。
そう思いながらも俺は真田に話しかけた。
「俺、坂井陸翔。1年間よろしくな」
真田に握手を求めてみた。
すると、
ぺこり。お辞儀をした真田は俺と同様に右手を出してきた。
そしてお互いに握手をした。
ってか、“ぺこり”だけ??
もしかして……
男子苦手とか!!?
うわ、やっちゃった。
そうだよな、普通そうだよな。
可愛い女子ほどそんな感じじゃん??
うわ、どうしよう。
真田、大丈夫かな……
俺は恐る恐る真田にもう一度言ってみる。
「よろしく…な??」
コクンコクン。
大きく頷く真田。