-キミの声が聞きたくて-
陸翔side

ガチャン。
美和の家から出る。

「ふぅー…」

結局俺はなにをしに来たんだか……


長野から話を聞いて、いてもたっても居られなくて屋上を飛び出した。

だけど、美和に何か特別なことを言ってやることも出来なかった。


挙げ句に、自分の気持ちまで言っちまったし……

「カッコ悪ぃ……」

1人落ち込みながら学校へ向かう。


って言うか、サボっちゃおうかな……


いやいやダメダメ。
ちゃんと行かなきゃ。

直人と長野にちゃんと報告しなきゃだよな。


そうして俺は重い足を引きずるように学校へ進んだ。









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