-キミの声が聞きたくて-
って言うか、雫には好きな人とかいないのかな……?
なんか私ばっかり恋バナしちゃったけど、雫ってあんまり自分のこと話さないよなぁ。
そんな雫にちょっぴり寂しくなりながらも、一か八かで雫に好きな人を聞くことにした。
“雫”
私は再び雫に話しかける。
「ん…?」
なぁに?とでも言わんばかりに首を傾げる雫。
もしかしたら、言ってくれないかもしれない……
だけど、雫を信じたい。
私たち、親友だもん…!!
聞いちゃえ……!!
“雫、好きな人、いる、?”
精一杯の手話で伝えると、雫の顔が一気に真っ赤になる。
こんな雫、初めてみたかも!!
そう思いながら雫の返事を待つ。