-キミの声が聞きたくて-
「………いる///」
俯きながら呟く雫。
話して、くれた…!!
そのことだけで私は嬉しくて舞い上がる。
「……あれ?」
突然、すっとんきょうな声を出す雫。
“……?”
雫の言葉を待っていると、
「私、美和に話してなかったっけ?」
キョトンとなる。
“私、美和に話してなかったっけ”…?
そんな一言に驚きながらも、うれしさが込み上げる。
良かった。
雫は、話そうと思っててくれたんだ。
私は思わずニヤニヤしてしまった。
すると雫が、
「なぁにニヤニヤしてんのよっ」
チョップもどきをして来た雫。
雫には言わないけど、すっごく嬉しいんだからね…?
“えへへ”
私が肩をすくめて笑うと、雫も笑った。