Sweet Chocolate Kiss(短編)
今思えば、自分勝手でちっちぇー男。
だけどな、ちょこ。
あの時の俺は
卑怯だろーが、
情けなかろうが、
女々しかろうが。
何でもよかったんだよ。
お前のこの手を離したら俺は絶っ対、後悔したと思うから。
そんな苦い後悔より何よりも…
お前を失うことの方が、ずっとずっと嫌だったんだ……。
「あの…逸都……?」
「ウルサイ。お前はちょこのクセに生意気だ。」
「え、えぇっ!?」
こんなにアイツのコト大事に思ってるのに。
どこまでも素直になれない俺は、アイツに向かってこんな可愛くない一言をぶつけてしまう。
「梅ちゃん、梅ちゃんってなんだよ。お前は俺様のコトがすきだったんじゃねーの?!」
「え、えぇっ!!??」
「ちょこのクセに生意気だ!!!!」