Sweet Chocolate Kiss(短編)
はぁ~~。
この俺様がこんなヤツに骨抜きにされちまうなんて……。
情けないにも程がある。
目の前で亀のようにうずくまって、頭を抱えるちょこキノコ。
俺はハァーとため息を吐くとアイツのケツをバチンと叩いてこう言った。
「オイ。」
「…なに…??」
「あのな。1回しか言わねぇから耳の穴かっぽじって、よーく聞きやがれよ??」
言いたくねぇ。
なるべくこんなカッコわりぃコトは言いたくねぇ。
だけど…
ここで逃げたらオトコがすたる。
俺は拳をギュッと握りしめると覚悟を決めてこう言った。
「俺…、どうやらお前のコトが好きみたい。」