Sweet Chocolate Kiss(短編)
フンッと鼻を鳴らして。
逸都は更に体をひねってあさっての方向へと完全に視線をずらす。
そして…
逸都は真っ赤になりながらこう言った。
「…恥ずかしいんだよ。
マジで……。」
「…え……??」
キョトンとしながら首をかしげると。
そのしぐさを見て逸都は“あ~~っ!!”と叫びながら頭をガシガシ掻く。
「あ~~、もう!!
頼むから、ちったぁ俺の心境の変化を理解してくれ!!」
逸都の必死の叫びにビクッと体を震わせると
「俺はなぁ!!
自慢じゃねーけどお前が初恋なんだよ!!!!」
俺様、逸都は。
顔を真っ赤にさせながら叫び始めた。
「自分の気持ちに気づいたのもつい最近だし!!気づいたからってどうしたらいいのかもわかんねーんだよ!!
頼むからこれ以上、俺を刺激してくれるな!!!」
そう叫んだ後。
逸都は私のカラダを引きよせて、ギュッと強く抱きしめた。
「クソッ。
ちょこのクセに生意気だ……。」