Sweet Chocolate Kiss(短編)


心愛が私に手渡したモノ

それは…
夢の国への招待券だった。



「これ…」




そのチケットの意味がよくわからなくて。
恐る恐る心愛にこのチケットの意味を訊ねると、ヤツはニッコリと笑ってこう言った。




「アンタ、そのテーマパーク好きでしょ?そのチケット使ってハヤトとデートしてきな。」


は…??!!デート!!??


「え、えぇーーっ!!??」


教室内に響く私の絶叫。



逸都とデート…????
ムリムリ無理無理、絶対ムリ!!!!!!





登下校でさえドキドキしちゃって死にそうなのに…。
二人っきりでお出かけなんて、ハードルが高すぎるよぅ~っ!!




それに…それに…!!!!





「むっ…ムリ!!
誘う勇気がない!!」






16年、幼なじみをやってきた私と逸都。
まるで家族のように育ってきた私と逸都。


こんなチケット渡しちゃったら、もう気持ちなんてバレバレじゃん!!


こういう恋愛沙汰に鬼畜な態度を見せる逸都のコト。


『は?チョコのクセにキモいんだよ。お前恋愛しかするコトねぇワケ!?』



とか…
スコンスコンにイヤな言葉を吐かれそう…。


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