Sweet Chocolate Kiss(短編)
しばらくの沈黙が続いた後、
「ゴメン……」
俺はやっとの想いでその言葉を吐き出して。
アイツの顔を振り返ることなく、逃げるようにアイツの部屋から出ていった。
「う…、うわぁぁ~ん!!!!」
アイツの部屋から出た瞬間。
耳に響いたアイツの泣き声。
俺はその声に心が潰されそうになりながら
なんどもなんども、窓の向こうにいるちょこに向かって“ごめん”と心の中で呟いた。