Sweet Chocolate Kiss(短編)
う…わ…っ!!
今の理想的なシュートだったぞ!!??
俺はちっちゃくガッツポーズを作って
「なぁっ!!今の見たか、ちょこ!!
どうだっ………。」
ガバッといつもアイツがいるベンチを振り返る。
「あ……、いないんだっけか……。」
当然ちょこがそこにいるハズはなく。
俺の心は空虚感でいっぱいになってしまった。
『すごーい、逸都!!!!
今のキレイだったね!!やっぱり逸都はスゴいね!!』
ちょこなら…
多分そう言って一緒に喜んでくれた。
アイツは俺を幸せな気持ちにさせる天才だから。
誰よりも何よりも喜んで、俺を力一杯誉めてくれたにちがいない。